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84, Charing Cross Road [英文多読]

■英文多読に挑戦(608冊目)

014014350584, Charing Cross Road
Helene Hanff
Penguin Books 1990-10-01

by G-Tools
Author : Helene Hanff
Series :
Genre : Non-Fiction
YL=7.0、単語数=15000 (概算)、ページ数=97、☆5.0
[オーディオブックと併せて聴き読み]

Helene Hanffはニューヨークに暮らすライターだった。
彼女は古い書物を読むのが好きだったが、NYにはまともな古書店が無いことを不満に思っていた。
ある日新聞ロンドンのCharing Cross Roadにある古書店が広告を出しているのを見た彼女は
さっそく注文の手紙を出す。
間もなく期待した以上に綺麗な本と一緒にある男性店員からの丁寧な返信が届き、
それ以降この古書店「MARKS & Co.,」は彼女の贔屓の店となる。
そしてHeleneとその店員 Frank Doel の手紙での交流が始まる・・・
・・・
時代は第2次世界大戦が終わって数年後の1949年。
売れない(失礼!)女流作家のHeleneは利用したロンドンの古書店から
期待以上に良品の本が送られてきたことでそれ以降この店を頻繁に利用するようになり、
同時に担当の店員Frank Doelと文通のように手紙のやりとりをすることになります。
戦争末期のロンドンはドイツ軍の空襲を連日受け、Uボートによって海路を断たれていたため
物資が極端に少なく食料品や生活用品が配給制になり、それは戦後もまだ続いていました。
Heleneはそんなイギリスの実情を知って親しくなったこの店に肉や卵の缶詰を送るようにもなり、
彼女は単なる顧客を超えた特別な存在になっていきます。
手紙のやりとりは他の店員や家族にまで広がっていき、その交流は何と20年も続くのです。

本書はHelene Hanffと古書店「MARKS & Co.,」の人々との実際の手紙のやり取りを綴った
いわゆる往復書簡集です。
アメリカ人女性で作家でもあるHeleneのアグレッシブな言動と、実直でしかしウィットに富んだ
典型的なイギリス紳士であるFrankとの対比は読んでいてニヤリとさせられますし、
次第に培われるお互いの友情と何より本を愛する人たちの本に対する思いが満ちあふれていて、
本好きな人間にとってはもう堪らない1冊であることは確かです。
物語は20年目にして予期せぬ形で終わりを迎えるのですが、それもまた深い余韻となって
単なる書簡集だけではないドラマを読者は味わうことが出来るのではないでしょうか。

少々長いですがそんな雰囲気が良く分かる引用を。
Heleneの送り物に対するお礼としてFrankはカードを添えて1冊の本を贈るのですが、
それに対して彼女は「署名はカードでは無くて本の見開きにしてくだされば良かったのに」と言い、
続いて次のように言っています。
“I love inscriptions on flyleaves and notes in margins, I like the comradely sense of turning pages someone else turned, and reading passages someone long gone has called my attention to.”
うんうん。(^^)

実はおなじみのBookTuberさんの1人が紹介しているのを見るまで、
恥ずかしながら本書のことも映画化までされていることも全く知らなかったのですが、
ちょっと調べたらどうしても読みたくなって今年の1冊目はこれにしようと決めていました。
残念ながらKindle版は無く、PBのお値段も少々高くてお勧めしづらいのですが、
特に紙の本が好きだという方には機会があったら是非手にとっていただきたい1冊です。

ここまでの合計。608冊、単語数=8457301

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
本年も良い本に巡り会えますように。

<関連リンク>
・INDEX - Helene Hanff


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コメント 2

hinajiro

明けましておめでとうございます!
私もこの本をずっと読みたいと思っています。最寄りの図書館にはオーディオはあるのに紙の本がなくて、、、、こちらでも買うには高い。中古をオンラインショップで買うのには抵抗があって、今日まで読まずじまいです。
でもやっぱり良いんですねー、読みたいですー
by hinajiro (2016-01-07 05:48) 

koikoi

hinajiroさん、あけましておめでとうございます。

この作品はあまり万人向けではないかなと思っていましたが、
やっぱり本好きな方はちゃんとチェックしているんですね。(^^)

ページ数の割にお値段高めなので私も最初古本を探したんですが、
残念ながら日本ではほとんど流通していないようです。
米国の古書事情は良く知らないのですが、米アマのマーケットプレイスを見ると
ほとんど送料のみの出品が山のようにあって、私にはうらやましい限りです。
図書館で借りられればベストですが、いずれにしても機会がありましたら是非。

本年も楽しい記事を期待しております。(^^)/
by koikoi (2016-01-07 14:06) 

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