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Walk Two Moons [英文多読]

■英文多読に挑戦(532冊目)

0064405176Walk Two Moons (Trophy Newbery)
Sharon Creech
HarperCollins 2011-12-27

by G-Tools
Author : Sharon Creech
Series :
YL=5.2、単語数=50279、ページ数=296、☆4.5
[Kindle Edition]

13才のSalamanca Tree Hiddleは父親と共にオハイオ州に引っ越してきた。
彼女の母親はある出来事がきっかけで家を空けて旅に出て、
2度と戻ることのないことを知った父親が強引に引っ越しを決めたのだ。
母親の思い出が詰まった以前の家に戻りたくて仕方ないSal(Salamanca)だったが、
父親の知り合いだというMrs.Cadaverという謎の女性に紹介され、
その隣に住むPhoebe Winterbottomという少女と友達になる。
母親の誕生日が近づいたある日、Salは祖父母と共に母親を訊ねて
自動車でアイダホ州までアメリカ大陸を横断する旅に出る。
旅の間、彼女はPhoebeに起きた不思議な出来事を祖父母に話す・・・
・・・
ちょっとぶっ飛んだおじいちゃんの車に乗っておおらかなおばあちゃんと共に
景勝地に立ち寄りながらアメリカ大陸を横断する3人。
行き先は不幸な出来事によって傷心の旅に出てしまった母親の行き着いた場所。
目的地が分かっているなら何で飛行機ではなくてわざわざ車で?と最初は思うのですが、
これが重要な意味を持っていることが次第に分かってきます。
物語の前半は長時間のドライブの退屈を紛らわすために
Salが祖父母に語るどこかミステリアスなPhoebe一家に起きた物語と
自分の母親との思い出が交差していくどことなく不思議な展開、
そして終盤になってそれらの意味が繋がっていって一気にクライマックスへ。
読者は驚き、悲しみ、そして納得するのです。

この作品のタイトルの基となった
"Don't judge a man until you've walked two moons in his moccasins"
(その人のモカシンを長い間履いて歩く前にその人物を判断するな)
は、要は他人の立場になって考えなさいと言うこと。
序盤でSalやPhoebeが周囲の大人達に向ける疑惑や嫌悪の感情は
彼女達の一方的なもので、終わってみれば実は悪人は1人もいないわけで、
まさしくこの諺を地で行くようなストーリーでした。
それを説教がましくなく書いてしまうのがこの作者の力量なのでしょうね。

前回のLouis Sacharに続き、こちらも人気の児童書作家Sharon Creech。
本作は1995年のNewbery Award Winnerでもあるので Holes より古かったんですね。
3つの時間軸で交互に語られるストーリーも Holes にちょっと似ていますが、
3つの物語の時代も人物も違うHolesに対して、こちらは全て主人公のSalの視点で語られ
時間の幅も狭いので、序盤はやや読みづらいかもしれません。
しかし読者は次第にSalの祖父母同様にPhoebeの物語に惹きつけられ、
おそらく決して望み通りではない結末にも、どこか安らかな余韻を感じるのではないでしょうか。
この作品はなるべく予備知識無しに読みたいところですが、
結末を知ってしまった今でも、そのうちもう一度読んでみたいと思える作品でもあります。

ここまでの合計。532冊、単語数=5971287

<関連リンク>
・INDEX - Sharon Creech
・WEB SITE - Sharon Creech | Home


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